2024年にGoogleが日本でも展開を開始したAI Overviews(以前のSGEに相当)は、検索結果の上部にAIが生成した回答を表示する機能です。この「AI生成の要約」に自社のコンテンツが引用されるかどうかが、これからのSEOの重要な競争軸になっています。従来の「上位10件のブルーリンク」に表示されることと、AI Overviewsに引用されることは別の話です。今回は後者を実現するための具体的な施策を解説します。
AI Overviewsはどのように引用するコンテンツを決めるか
Googleは公式に詳細なアルゴリズムを開示していませんが、研究者・SEO専門家の分析から、以下の要素が重要であることが明らかになっています。
1. 信頼性・権威性(E-E-A-T) E-E-A-Tは「Experience(経験)・Expertise(専門性)・Authoritativeness(権威性)・Trustworthiness(信頼性)」の略で、Googleがコンテンツ品質を評価する中核概念です。AI Overviewsは特に「信頼できる情報源」を優先して引用します。
2. 直接的・具体的な回答 「〇〇とは何ですか?」「〇〇の費用はいくらですか?」という検索に対して、冒頭で直接・明確に答えているコンテンツが引用されやすいとされています。前置きが長いコンテンツや、「諸説あります」で濁すコンテンツは不利です。
3. 構造化された情報 見出し・箇条書き・表・FAQなど、情報が構造的に整理されているコンテンツはAIが解析しやすく、引用されやすくなります。
取り組むべき5つの施策
施策1:FAQページ・FAQセクションの充実
AI Overviewsはユーザーの質問に答える形式で情報を提示するため、質問形式のコンテンツとの相性が抜群です。各ページの末尾に「よくある質問」セクションを設け、「Q. 〇〇はいくらですか?」「Q. 〇〇と〇〇の違いは何ですか?」といる形式で具体的に答えます。
さらに、FAQのコンテンツには「FAQPage」の構造化データ(Schema.org)を実装することで、GoogleがそのページをFAQコンテンツとして認識しやすくなります。
施策2:構造化データ(Schema.org)の実装
構造化データは、Googleにページの内容を「機械が読める形式」で伝えるための記述です。AI Overviewsに引用されやすいコンテンツには、適切な構造化データが実装されていることが多いです。
| 構造化データの種類 | 適したコンテンツ | 優先度 | |---|---|---| | FAQPage | よくある質問ページ | 高 | | HowTo | 手順説明記事 | 高 | | Article | ブログ・コラム記事 | 中 | | LocalBusiness | 店舗・拠点情報 | 高(地域SEO) | | Review | 口コミ・評価 | 中 | | Product | 商品・サービス | 中 |
施策3:著者情報とE-E-A-Tシグナルの強化
コンテンツを書いた「人物」の専門性を明示することが重要です。具体的には以下の対応を行います。
- 各記事に著者プロフィールページを設け、経歴・資格・実績を記載する
- 著者のSNSアカウント・外部メディアへの寄稿リンクを設定する
- 記事内に「一次情報」(自社の調査・実例・データ)を盛り込む
- 更新日を明記し、定期的にコンテンツをリフレッシュする
施策4:「引用されやすい」コンテンツ構造に書き直す
既存の記事でも、構造を変えるだけでAI Overviewsに引用される確率が上がります。
Before(引用されにくい構造): 「MEO対策にはさまざまな方法があり、どれが効果的かは状況によります……」
After(引用されやすい構造): 「MEO対策で最も効果的な方法は、①Googleビジネスプロフィールの完全記入、②口コミの定期的な返信、③月4回以上の投稿更新の3つです。……」
冒頭で結論を述べ、その後に根拠・詳細を続ける「逆ピラミッド型」の文章構成が基本です。
施策5:外部リンク(被リンク)と引用の獲得
AI Overviewsが引用するコンテンツは、他のウェブサイトからリンクされていたり、業界メディアで取り上げられているものが多い傾向があります。プレスリリース、業界団体への寄稿、メディアへの取材協力などを通じて、自社コンテンツへの外部参照を増やすことが長期的なAIO対策になります。
よくある質問(FAQ)
Q. AI Overviewsに表示されると、クリック数が減りますか? A. AI Overviewsがクリック数(いわゆる「ゼロクリック」問題)を減らすという指摘はあります。ただし、引用されたコンテンツへのリンクはAI Overviewsの回答内に表示されるため、引用されることで逆にトラフィックが増えるケースも報告されています。
Q. どんな検索クエリでAI Overviewsが出やすいですか? A. 「〇〇とは」「〇〇の方法」「〇〇の費用」「〇〇の違い」など、具体的な情報を求める情報検索クエリで出やすい傾向があります。
AIO対策の現状診断から施策設計まで、弊社では100,000円〜のAIO診断サービスを提供しています。「自社サイトがAI Overviewsに引用されるポテンシャルがあるか」を具体的に把握したい方は、ぜひお問い合わせください。